あー。働きたくない。お金が欲しい。もう国が全部お金を用意してくれたらいいのに。みなさまもそんな風に思ったことがあると思います。
実際に国によっては社会制度が充実しており,国からの援助が大きい国もあります。ただ,国が国民を援助するには国がお金持ちでなければいけませんよね?
では,世界一お金のある国はどこなのか気になりませんか?国がお金持ちであればあるほど,国民の満足度は高くなりそうなものです。
そこで,この記事では様々な考え方から見た世界一お金持ちの国について説明しています。
1人当たりの年収で考える世界一お金持ちの国
お金持ちの国とは,一人当たりの年収が高い国のことと定義してみます。
以下は国際通貨基金(IMF)が2018年4月に公表したデータを用いて,購買力平価(Purchasing Power Parity) に基づき,国内総生産(GDP)を並べたランキングです。(単位は米ドル)
※購買力平価とは各国の通貨を他の通貨に換算する際に,貿易や投資に影響されやすい為替レートベースではなく,各国の通貨の購買力が同等になる換算比率を求めたものです。
ランキングの説明を簡単にすると,それぞれの国が稼いだお金をドルに換算して,人口で割った時に一人当たりどれだけの儲けがあるかを計算したランキングです。(厳密には年収ではないです。)
結果
1位 カタール 12.9万ドル
2位 マカオ 11.6万ドル
3位 ルクセンブルク 10.6万ドル
31位 日本 4.4万ドル
この結果から見た世界一お金持ちの国はカタールです。1人あたりの稼ぎが約1300万円という驚異的な数字です。
日本と比べると約3倍も稼いでいることが分かり,生産性の高さを感じます。ちなみにカタールは国民の7分の1がミリオネアで1億円以上の資産を持っています。
物価は日本よりやや高いですが,豊かな暮らしをしていることは間違いないでしょう。
カタール小話
カタールは高校生のお小遣いが16万円くらいで,初任給は50万円を超えていることが多いそうです。ちなみに,お金持ちのステイタスは高級時計でも,高級車を買うことでもなく,鷹を買うことらしいです。
ビックマック指数から考える世界一お金持ちの国
世の中には各国のビックマック1個の値段を分析したビックマック指数というものがあります。
ビックマック1個に払えるお金の量が多い国ほど世界一のお金持ちの国と定義した場合,どの国が1位になるか見ていきたいと思います。
以下は2019年の各国で売られているビックマック1個の価格をランキングしたものです。
結果
1位 スイス 712円
2位 アメリカ 624円
3位 スウェーデン 585円
26位 日本 390円
この結果から見た世界一お金持ちの国はスイスになります。
スイス人が特別ビックマックが大好きで,値段が高いなどは考慮されていませんので気をつけてください。
また,ビックマック指数とは一物一価の法則と呼ばれる学術的に認められた指数であるため,各国の相対的な物価水準を大まかに知りたい時に活用されます。
お金持ちの人数から考える世界一お金持ちの国
世界の富の82%は,世界の1%の人が持っているという話を聞いたことはありませんか?
そんなお金持ちの人たちがたくさんいる国ほど世界一のお金持ちの国と定義した場合,どの国が1位になるのかを見ていきたいと思います。
以下は2019 World Ultra Wealth Reportという調査結果を元に純資産3000万ドル=約30億円以上持っている人がどの国に多いかランキングしたものです。
結果
1位 アメリカ 81340 人
2位 中国 24965 人
3位 日本 17855 人
人口の差を考慮していないランキングですが,この結果からみた世界一お金持ちの国はアメリカとなります。
アメリカにお金持ちが多い理由は,起業をできる環境が整っており,積極的にチャレンジして良いという風土が根付いていることが挙げられるでしょう。
日本は第3位と大健闘しています。ソフトバンクの孫正義氏,ユニクロの柳井正氏などを初めとする社長人を筆頭に,17855人もいるようです。
国内の人口が1億2千万人だとすると,6720人に1人いると聞くと私は多く感じました。
対外純資産から考える世界一お金持ちの国
対外純資産とは,対外資産-対外負債から計算できるものです。対外というのは該当国が他国に保湯している資産や負債のことです。
簡単にいうと,他の国に貸し付けているものが資産,他の国から借りているものが負債でその差がその国の純資産額(持っているお金)ということです。
国として対外純資産が大きい国を世界一お金持ちの国とすると,どの国が1位になるかを見ていきたいと思います。
2019年12月にIMFのBPM6をベースに発表された対外純資産のランキングは以下の通りです。
結果
1位 日本 3,081,336百万ドル
2位 ドイツ 2,374,042百万ドル
3位 中国 2,130,090百万ドル
ついに,日本が世界一お金持ちの国になれる定義が見つかりました。ちなみに日本は対外純資産ランキングでは2019年までで29年連続1位を記録しています。
日本円は世界中から安全資産とされていますが,その理由は国として最も多くの資産を保有する国だったからなのです。
世界一の対外純資産を保有しておきながらも,日本人の生活水準はそれに見合っていないというのが問題かと思います。
まとめ
いかがでしたでしょうか。みなさまにとって,しっくりくる世界一お金持ちの国は見つかりましたか?個人的にはビックマック指数が一般市民の感覚に近く,市民の満足度を表しているのではないか?と思ったりもします。

内緒にしていましたが,私はビックマックを3個は食べれる大食いです。デブではありません。。多分。
この記事を読んだ人にオススメの記事はこちらから



コメント