
株式投資の中長期投資って何?
どれくらいの期間で取引する事?
種類も多いし、
どれが良いかわからない。
具体的にはどうやって始める?
誰か教えてー!!
上に書いたように
中長期投資に興味があるけど
具体的な期間や種類がわからない。
そんな人に向けて記事を作成しています。
本記事の内容
- 中長期投資とは何か説明します
- 中長期投資のメリット/デメリット
- 株での中長期投資は4種類です
- 種類を選んで具体的に始めよう
この記事を書いている私は
株式投資を初めて5年目です
しかも1年単位で見ると
損をしたことがない実績があり
一般の人よりは株式投資に詳しいです
こんな私が中長期投資の概要と始め方
について説明していきます
中長期投資とは何か説明します
中長期投資とは
中長期投資とは言葉の通り、株式を購入してから売却するまでの期間が長いものをさします。
具体的に期間が定まっている訳ではないですが、一般的には3ヵ月以上から数十年を指すことが多く、ひとことで中長期投資と言っても様々です。
また、株の銘柄を選ぶ時には色々な情報が必要ですが、中長期投資の場合は企業の価値や業績、成長性といったファンダメンタル分析を重要視します。
ファンダメンタル分析を重要視する理由は中長期投資が企業の成長に伴って上昇する株価から、利益を狙った投資方法だからです。
具体的に説明します。
株価は下の式で計算されます。この式から「発行株式数」、「市場の期待度」が変わらなければ、「企業価値」が上昇すると株価が上がることがわかります。
企業価値とは企業の売上や利益、持っている土地や建物、など価値のあるものをお金に換算したものです。
基本的には会社というものは売上や利益を伸ばしていくために経営されているので、企業価値は月日が経つと上昇します。すると、株価もそれに伴って上昇します。
このように月日が経ち、企業の売上が伸び、企業価値が上昇した分、株価が上昇するので、数ヶ月から数年、企業が成長するのを待つことで利益を狙うのが中長期投資というものです。
逆に短期投資の場合は突発的なニュースに対応する株価の動きやテクニカル分析を重要視することから、チャートの形や出来高、値動きの良さが大切になります。
このように中長期投資と短期投資では投資の大切にすべき点が異なることから買うべき銘柄が大きく異なるので注意が必要です。
特に初心者さんでよくあるのが、「短期投資で買ってた銘柄の株価が下がったから中長期投資に変更する。」というものです。
これは前提条件が異なるのですぐに損切りをしてくださいね。
特に初心者さんは中長期投資と短期投資を期間の長さの違いという点のみで理解していることが多いため、このような間違いが起きやすくなっているので注意が必要です。
中長期投資のメリットとデメリット
次に中長期投資のメリットとデメリットについて説明していきます。
読むのが面倒な人のために一言でまとめると、「長い期間は掛かるけど、リスクは小さく誰でも将来的には大きなお金を作ることができる」ということです。
メリット
- 日中に株価を気にしなくて良い
- 勝率が高い(リスクが低い)
- 手数料が小さくなる傾向にある
日中に株価を気にしなくて良い
中長期投資は投資銘柄を選んだ後、大きなニュースや決算発表などのタイミング以外はほとんど時間を必要としません。
理由は銘柄を選ぶ時の前提が短い期間に崩れないものだからです。
例えば、財務状況が良く、事業内容が拡大しそうな割に株価が安いからという理由で銘柄を選ぶとします。
すると、売却する理由は「財務状況が悪くなる」or「見込んでいた事業の進捗が遅れる」or「株価が上がる」or「外部環境で仮説が崩れる」の4パターンとなります。
次にこれらを確認できるのは企業からの突発的な報告か決算発表になるので、それまでは企業を取り巻く環境に目を向けておくだけで良いのです。
このように短期投資と異なり、平日の昼間に株価を見ている必要がないので、日中時間のない人が副業として株式投資を始める方には大きなメリットになります。
勝率が高い(リスクが低い)
株価は経済の成長と共に上昇していくため、月日が経つにつれて上昇します。実際に過去200年間、世界の株価は経済の成長と共に上昇してきました。
短期投資の場合は、その日の値動きによって損をすることも多いですが、株を長い期間持つ中長期投資は、経済の成長という恩恵を受けるためとても勝率が高いです。
また、株式投資における中長期投資の場合は配当や優待といった、株価以外での利益もあるので、さらに勝率が高くなっています。
手数料が小さくなる傾向にある
株式投資は購入や売却に手数料が掛かります。
手数料は取引をするたびに掛かるため、短期投資のように売買を繰り返す場合、手数料は多く掛かります。
一方、中長期投資は長期間に1回の取引であるため手数料が1回分で済みます。
具体的に中長期投資を行い取引1回で100万円の利益が出た場合と短期投資で200日の間取引をし続けて100万円の利益が出た場合、約13万円ほどの差が出ます。(※個人的な算出であり、前提条件や証券会社の手数料にもよる)
このように同じ期間で同じ利益額を出せるのであれば、中長期投資の方がお得ということがわかります。
デメリット
- 正しい投資かわかりにくい
- 利益を得るには時間がかかる
- 投資資金が動かしにくい
- 将来は誰にもわからない
正しい投資ができているかわかりにくい
中長期投資は投資する銘柄を選んだ後、正しく選べたか、失敗だったのかわかりにくいです。理由は約3ヶ月から数十年後にしか結果が出ないからです。
株を長期間保有するということは、外部環境も大きく変化します。自分が想定している通り、企業価値が上昇していても株価が下がることもあります。
投資初心者の人は大きく株価が下がると損切りをしてしまいがちですが、自分が購入した前提が崩れていなければ保有し続けることが大切です。
その前提が間違っていれば目も当てられないですが、正しい場合は必ず株価は戻って、その上をいきます。
また、その投資が正しいのか、失敗なのかは投資仲間と意見を交換することである程度わかると思うので意見を交換できる仲間を作ることも大切です。
利益を得るには時間がかかる
中長期投資で利益を得るためには時間がかかります。理由は企業が成長するには時間がかかるからです。
当たり前ですが、企業の売上や利益は1日で10%も上昇する訳がありません。その結果、企業価値も1日で大きく上昇することはありません。
企業価値が上昇しないと、株価は上昇しないので短期間で利益を得るのは難しいということになります。
短期間で大きな利益を出したいのであれば、中長期投資よりも大きいリスクを取って短期投資を行うべきです。
投資資金が動かしにくい
中長期投資は結果が出るまでに時間が掛かるため、投資資金を動かしにくいです。理由は長い期間、同じ銘柄にお金を投資することになるからです。
特に初心者さんの場合は、良さそうな銘柄を見つけるとすぐに購入してしまうことが多いです。
もっと良い銘柄を見つけた時お金がない。とならないように、投資先は悩んで悩んで購入すると良いです。
それでも、投資資金を動かしたくなった場合は、企業の将来の企業価値を算出し、そこまでどのくらいの期間がかかるかを計算した上で現在の株価と見比べて利回りを出します。
現在の投資先と新しく投資したいと思った企業の利回りも計算した上で、効率よくお金が増やせる方に投資をすることで正しい判断ができます。
つまり、このリスクは投資先をしっかり検討すれば回避できると考えています。
将来は誰にもわからない
中長期投資は投資期間が長いため、企業の業績や取り巻く環境などの変化をきちんと予想することが大切です。
しかし、結局、将来は誰にもわかりません。具体的な例でいうと、直近のようにコロナが蔓延して株価が大暴落するなどは誰にも予想できなかったのです。
このように予想は大切だけれども、次の瞬間には株価が大暴落することがあるのです。これが中長期投資最大のリスクだと考えています。
このリスクを回避するには日頃から情報をたくさん取り入れて、株価にどのような影響があるかということを常に考え、すぐに行動できる準備をしておくことが大切です。
ただ、突発的に大暴落した株価も過去のデータ上は時間をかけると元に戻っているので、INDEX投資など、しっかり分散投資していればほとんど気にしなくてもいいリスクだともいえます。
株での中長期投資は4種類です
これまで漠然と中長期投資と呼んでいた投資法には具体的に以下の4種類の方法があります。
それぞれの方法について、特徴とどれくらい稼げるかなどを説明していきます。
- バリュー株投資
- グロース株投資
- 高配当×優待株投資
- INDEX(インデックス)投資
バリュー株投資
バリュー株とは、財務分析や業績予測から計算した企業価値に対して、株価が低い株のことです。
株はいつも適正な株価で安定しているわけではなく、投資家の期待や思惑から企業価値より安くなる時があります。
バリュー株投資とは、その安くなった株を購入して、適正な株価に戻った時に売却することで利益を得る方法です。
簡単に説明すると、本来100円の価値がある株を50円で購入し、適正株価の100円まで株価が戻ったら売却して利益を得るというようなイメージです。
このように本来の価値より低い株価で購入するので株価がそれ以上、下がりにくく損失が出にくい投資法と言えます。
また、「どれだけ稼げるか」については個人的な経験と情報から考えると、年間利回りは20%-100%くらいを目標に投資するのが良いと考えます。
グロース株投資
グロース株とは、業績の急成長と共に企業価値が急上昇している企業の株のことです。
中小企業と呼ばれる、そこまで大きくない会社は年間の売上高成長率が100%を超えたりします。
売上高が上昇すると、企業価値が上昇します。株価は企業価値と投資家の期待度で決まるので、投資家の期待度が変わらなければ、企業価値が10%上がれば株価も10%上がります。
つまり、企業の価値が1年で100%上昇すれば株価は2倍になるということです。
グロース株投資とは、このように急成長している企業の成長と共に、上昇する株価から利益を得る方法です。
成長に天井はないので、デンバガーなど、一気に大儲けできる可能性を秘めているのがこの投資法の特徴です。
また、「どれだけ稼げるか」については年間利回り20-100%くらいを目標に投資するのがいいと考えます。
高配当×優待株投資
株を持っていると年に数回、配当と株主優待というものがもらえます。
例えば、ビックカメラの株を12万円で100株価うと、年間に配当が1500円、優待としてお買い物券が3000円もらえる。
つまり、株価が下がらなければ12万円で4500円稼ぐことができるということになります。
このように高配当×優待株投資とは株を持つことによって配当と優待で利益を得る方法です。
優待は各企業によって異なり、色々なものやサービスが届いたりするので楽しみながらできるのがこの投資法の特徴です。
また、「どれだけ稼げるか」については年間利回り3-7%くらいを目標に投資するのがいいと考えます。
INDEX(インデックス)投資
INDEX投資とは、日経平均やS&P500などのINDEX(株価指数)と呼ばれるものと同様の儲けを目指す投資方法です。
また、これまでの投資方法と大きく異なり、個別の企業の株を買うわけではなく、投資商品(投資信託やETF)を購入することが必要です。
簡単に説明すると、日経平均と同じ動きをする投資商品を買うと、日経平均が5%上がれば、自分も5%儲かり、日経平均が5%下がれば自分も5%損をする!みたいな感じになります。
また、商品の中には日経平均だけでなく、全世界の株価の平均で購入できるものなど様々な種類があります。
世界の株価は過去200年間右肩上がりなので、INDEX投資で世界の株価を購入できる投資商品を購入すると、ほとんど負けのない最強の投資法となります。
また、「どれだけ稼げるか」については年間利回り3-10%くらいを目標に投資するのがいいと考えます。
種類を選んで中長期投資を始めよう
株の中長期投資にどんなメリットがあって、どんな種類のものがあるか、どれくらい稼げるかざっくりわかったら、始めてみたくなりませんか?
並行して勉強を進めるのも良いですが、1つずつ勉強を進めることで銘柄選びのコツなどがわかりやすくなるので、少しでも気になった方法について勉強を始めると良いと思います。
個人的には、INDEX投資→バリュー株投資→グロース株投資→高配当×優待株投資の順番で学ぶと良いと思っています。
興味を持った人がいてくれれば、それぞれの投資法について詳しく説明した記事も作成しているのでよかったら読んでみてくださいね。
バリュー株投資について
グロース株投資について
高配当×優待株投資について
INDEX投資について
ではまた!
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